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セッティング講座

さて板とバインディングが揃ったところでセッティングしてみよう
購入時はSHOPに任せるとして購入後は簡単だから

ドライバ一本で自分流に調整できなきゃダメだよ。
 1.STANCE WIDTH(スタンス幅調整)
   調整ポイント:スタンス幅はとにかく自分のスタイルに合わせる
 まずはスタンスの幅調整をしよう。 スタンス幅とは前と後ろのバインディングのセンター間の距離の事で、ボードに関わらず乗る人によって随分と変わってくるので要チェック。 乗り心地に大きく影響してくるので初心者といえども簡単なので自分で何度か調節してみよう。 好みは千差万別なので滑りに行く度に何度か微妙に前後に移動しながら反応を確かめるしかないけど、体型やレベルやライディングスタンスによってベストポジションを見つけてみよう。
STANCE WIDTH解説図 WIDE
(広くした場合)
NARROW
(狭くした場合)

WIDE
スピン系トリック向き


NARROW
スピード系滑り技向き

メリット メリット
●ボードが軽く感じスライドしやすくスピードがない時にコントロールしやすい。
●ボードを回転しやすいのでスピン系のトリックはマスターしやすくなる。
●小さな動きでコントロールできるのでスピードがある時にコントロールしやすい
●エッジ全体を使ったターン時の加速に最適でスピード系の滑りに最適。
デメリット デメリット
●ガニ股状態なので体制も低くボードの中心に重心を置くのが難しい
●後傾になりやすいので(初心者特有の)ターン時の安定が難しいかも
●直立状態なので体制が高く下半身の負担が大きい
●スピードがない場合のスライドが辛い。
 2.STANCE ANGLE(スタンス角度調整)
   調整ポイント:スタンス角度はライディングの目的で決める
 つぎにスタンスのアングルを調整しよう。 アングル(角度)とはバインディングがボードに対し直角の状態を角度0度として、そこから前に振っていった角度の事をいう。 前向きがFOWARDでカービングターン多様の高速な滑りに最適(アルペン系だと前45度位・後40度位)、直角状態をOPENといいトリック系に最適(前10度位・後0度位)。 初心者はその中間(前20〜30度位・後10度位)が最適でSHOPでも要求しないかぎりこの角度で取り付けられる場合が多い。 作業は5分で出来るので自分の滑りのポイント(楽しみ)にするのか決めてゲレンデで滑りながら前後にアングルを決めていこう
STANCE ANGLE解説図 FOWARD
(角度が大)
OPEN
(角度が小)

FOWARD
スピード系滑り技向き


OPEN
スピン系トリック向き

メリット メリット
●体が進行方向に向いているのでスピードを活かしたライディングで安定する。
●特にターンの切り返しがしやすい。
●ボード中心に腰を落としやすいので体の中心軸が合わせやすい。
●ボードを体に引きつけやすいのでトリック時のグラブ技がしやすい。
デメリット デメリット
●体が前に向いている分板を掴むようなグラブ系の前後の動きが難しい
●当然フェイキー(通常と反対向き)での滑りは辛い
●ターン時に体の動きを大きくしなければいけない分、ターンの切り返しが遅れるのでボードコントロールが難しい。
●要するにターンコントロールが辛い。
 3.SET BACK(センター位置調整)
   調整ポイント:滑走安定性を決めるのがセットバックの量
 最後にスタンス幅の中心位置の微調整をしよう。 セットバックとはボードの中心(正確に言うとボードの有効エッジの中心)位置とスタンス幅の中心(左右バインディング間の中心)位置のズレを表したモノで、ノーズ(先端)側をテイル(後端)側より長くする事で直進時の安定性を高めるのだ。 一般的にはセットバックは1インチ(2.5cm)であるが、トリック重視でなければセットバックが大きいほどライディングが安定する事は覚えておこう。
SET BACK解説図 OFF SET
(広くした場合)
CENTER
(狭くした場合)

OFF SET
スピード系滑り技向き


CENTER
スピン系トリック向き

メリット メリット
●滑走時の安定性がよくターンのきっかけがつかみやすくなる高速型。
●後ろが短い分テイルに体重をかけやすいのでターン後半の加速がさせやすい。
●有効エッジが長くなる(抵抗が大きい)ので滑走性がいい。
●ボードの中心と体の中心がずれにくくスピン系のトリックに最適。
デメリット デメリット
●ノーズ側への加重が減るので接雪長が短くなる(抵抗が少ない)。
●当然フェイキー(通常と反対向き)での滑りは辛い
●カービングターンが出来ない初心者にはボードが重く感じる。
●ショートターンが難しく、高速時に安定しない。